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訪問リハビリ鍼灸マッサージ師向け介護技術知識の勉強会を主催

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文京区の老健・音羽えびすの郷様で介護勉強会を主催させて頂きました。

ずっと、おかしいな?と思っていたことがあるんです。

  • 介護の現場を知らない
  • 実は身体介護の経験が少ない

専門職(いわゆる介護士、リハビリ、看護師などなど)が介護職員に指導を行うことがあるのですが、上にも書きましたように実際には介護を経験していない者が多いのです。

経験していないと言いますのは、お身体の仕組みや運動を勉強として知っているプロであっても、介護を行う現場でご利用者(患者様)を実際に見ている方は少ないのです。

手を挙げる、声をあげることにした?

私たち、鍼灸マッサージ師やリハビリ職(理学療法士や作業療法士など)、身体の仕組みや構造、運動を熟知している者だからと言って、必ずしも介護をやった事があるとは言えないのです!

  • なのに、介護を教える無責任
  • なのに、情弱を食い物にする

実際の現場や実際に介護を行っていない者が教え伝えたものを学んでその気になり、半端な知識や空想や机上の話を信じ現場に出てしまう危険に不安を覚えました。

また、我々身体の専門職は介護士にとってはすごい存在であると考える事も少なくなく、そのため例え現場を知らない専門職だとしても、すごい方々が教える介護の知識や基礎は間違いが無いと思い込んでしまいます。

そればかりか、すごい方々の言っていることがすべてだと、職場で先輩や上司の言うことを聞かないなんてデメリットさえあるんですね。

自分や仕事を体良く守りたい?

医療や介護や福祉には様々なプロフェッショナルがおりますが、その限られた世界の中で自分や職種を体良く守りたいと言う者がいる。

それ自体は悪いこだとは言い切れませんが、他の専門職やプロフェッショナルを悪く言う、または力がないように見せるなど、自分を守りたいが為に関係のない者を攻撃する。

いざ声をあげようとすると、相手の団体は大きいとか力があるとかで尻込みしてしまう。

手を挙げ、声をあげなかったばっかりに、「知らない」「わからない」「今さら聞けない」というような状況さえも生み出す悪循環に陥り、攻撃された者は自分の専門職が劣っていると感じてしまう。

専門職の争いや情報弱者を惑わす行いに疑問を感じた。

色々なしがらみや嘘偽りに疑問を感じ、僕と同じ訪問リハビリ鍼灸マッサージ師向けに介護の基礎知識、基礎技術の勉強会を主催させて頂くことにしました。

共同主催として関わった「光が丘リハビリはりきゅうそら」江川 聡院長も、僕と同じく訪問鍼灸マッサージ師でありながら元介護現場に居た介護福祉士なんですね。※介護福祉士は現場で3年以上の介護経験と国家資格を突破したものが持つ資格です。

先程もお話をしたように、専門職でも本物の介護を知る者は少なく、とは言え医療的な専門知識と経験があることから、「知らない」「わからない」「今さら聞けない」となってしまうんです。

なので、まずは同業の仲間からの声の方が響き届くだろうと判断して、同業であります訪問リハビリ鍼灸マッサージ向けにしました。

実際は、医療や介護や福祉のプロも参加したいと沢山声がかかりました。

僕もいわゆる介護のプロでもありますが、やはり「今」現在の介護知識や技術もしっかり学んで頂きたいとの思いもあり、僕からだけでなく介護の本職に教えて頂きたいのでゲスト講師として千葉 陽子さんをお招きしました。

 

千葉さんは、介護施設長ですが現場も多く経験し、今現在も現場に出て実際の介護にも携わる施設長としては珍しい存在です。

介護福祉士だけでなく介護支援専門員(ケアマネージャー)や准看護師としても活躍されています。

普段ならば、仲間の意識を高めたいと言う思いで、体育会系的に勉強会をやってしまいがちなんですが、千葉さんの講義が良い意味で緩く良い意味で真剣さを与え、結果勉強会自体の一体感が増しました。

また、今現在の介護に触れ業界やご利用者や患者様、またご家族の悩みや要望などにも触れることが出来ました。

千葉さん、本当にありがとうございました。

最後に

この投稿は特定の専門職を攻撃するものではないが、僕のまわりで開催される介護向けの講座がその手のものが多かったので、患者さんご利用者、ご家族や仲間に被害が出始めている事が不満で、結果的には僕への被害になっていると判断したので、拳を上げることにしたのです。

 

声に出す事がこわい事でもあるのかも知れませんが、経験や知識が無い者がプロへ!専門職へ!またはこれから現場に出る介護士たちへいい加減なモノを教える。

それだけでなく、高額な参加費を巻き上げる環境に「待った」の声として、この投稿が届けば良いなと思っています。

 

熱く堅苦しい言い分かも知れませんが、参加者の訪問リハビリ鍼灸マッサージの院長さん方はとにかく誠実で謙虚で問題に向き合える方々ばかりです。

実際には、この日も患者さんの予約があった方も多かったのですが、そうした日程の調整が難しい中でも事前に患者さんやご家族にご説明しお願いをし、訪問日や時間を動かして頂いて参加して下さいました。

さらには、福島、栃木、山梨など遠方からも参加して頂いた方がおりました。

 

それだけ、僕の思いや今回の問題から何かを学ぼうと真剣に思ってくれた方がいらっしゃったことを、心から感謝し喜んでいます。

ありがとうございました。

大人数では伝えられない事もあるため、今回は少人数で制限しました。

他者から見れば少ない人数かも知れませんが、この仲間が訪問リハビリ鍼灸マッサージに居てくれるなら、この業界もまだまだ大丈夫だと家に帰ってトイレ掃除をしながら真剣に思いました(笑)

実は、トイレ掃除が趣味と言いますか、黙々と磨きながら考え事をするのが好きなんです。

ちょっと変ですよね?(笑)

全面協力:音羽えびすの郷
(文京区・介護老人保健施設)

今回、私石原の無理なお願いを受け入れて頂き、会議室や介護ベッド、車椅子の提供など全面的に協力をして下さいった「音羽えびすの郷」様と関係者様には、深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

職員にも顔の知った方が多く、僕の患者様の中にも利用者様がいらっしゃいますね。

新しく清潔感のある施設です。

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