高齢者の熱中症予防には気温や湿度だけを伝えても無意味かも!?
東京も梅雨が明けましたがいかがお過ごしでしょうか?
院長いしはらは新型ウイルス対策として地域活動や挨拶などの一切を約一年半自粛しておりました。
ワクチン接種も進んだことから一年半お休みしていた毎月発行の自作新聞を今月から再開し、各所にお届けしています。
前置きが長くなってしまいましたが新型ウイルスだけではなく、この時期気をつけたいのは熱中症ですよね!
毎年の話になりますが高齢者を多く担当する僕から見たものを交えながら、高齢者の熱中症対策には気温や湿度の数値だけを伝えてもあまり意味がないんじゃないの?ってお話をしようと思います。
高齢者の熱中症予防には気温や湿度だけを伝えても無意味!?
結論からお話していきたいと思いますが、、、。
高齢者は口が渇きにくいなどで水分の補給を積極的にはしない方が多いですよね。
でも、ご自身の体ではそう感じるのだから困ったものです。
医療的な話を書くつもりはありませんが、前知識として水分が足りなくなれば足がつったりします。
口が渇いたと言う感覚が鈍くなっている高齢者には多くあることです。
それだけではありません。
夏の猛暑で気温が上がれば当然体温が上昇しますよね。
そうなると汗をかきますが、その時に水分や塩分も体の外に出ていってしまいます。
また熱を逃すために血管が拡張するのですが、これれが重なるのが問題なんです。
結果的に血圧が下がり、いわゆる低血圧状態になります。
低血圧状態になれば、食欲が出なかったり熱中症になったりするのです。
高齢者の低血圧と気温と湿度
低血圧状態も原因の一つと言われるのが、高齢者の体感温度、湿度の違いです。
ご高齢のご家族と暮らされている方には、心当たりがあるのではないでしょうか?
真夏でも「寒い」。
水分補給をしない→暑い→低血圧→寒い→熱中症。
このような流れに陥りやすいのです。
ですから、高齢者、ご本人様は暑くないし喉も乾かないと思っているわけですね。
その方に、例えば気温が35°Cで湿度が〇〇で熱中症になりやすいから気をつけてねと言っても、暖簾に腕押しのようにエアコンもつけず水分補給をしないのです。
だって、暑くないんですもん(苦笑)
熱中症予防に温度、湿度計は効果的?
もちろん一定の効果はあると思いますし、そう信じたいと僕も思います(笑)
ただ、先にも話しました通り体感差がある方が多いとしたらどうでしょうか?
「室温計は35°Cだけど私は暑くないので平気よ」とはならないでしょうか?
だって、暑くないんですもん(2回目)
繰り返しますが目安にはなると思いますし、これから話のオチになる部分を目安の話になります(笑)
室温や湿度計の数値ではない目安
気温、室温、湿度で体感差があるなら、他の目安はないかなと考えていました。
その時に出会ったのがこちらの温室度計です。
まあ、よくある温湿度計ですね(笑)
ただ、注目したのは上部のメーター?です。
数値ではありませんよね。
数値と高齢者様ご自身の体感差があるならば、数値ではない目安の方がいい。
僕はそう思うんです。
※最後に購入先のリンクや場所の説明をしますね。
もちろん内部的には数値が計算されて、熱中症危険度の目安を表示するわけですが、いわゆる室温は何度だからと数字で危険度を示していないのが良いところです。
色々な温湿度計はありますが、なかなかこの手のものは無いのですよ!
目で見て危険度がわかるメリットは、ご家族の方もわかっていただけたと思います。
が、大切なのはここからです^^
温湿度計を置けば安心と言うわけではない?
電話の脇などあまり考えもせずに温湿度計を置いてませんか?
あ!ダメではないんですよ。
ただ、それだけでは危険を回避するのには万全の体制では無いと言えます。
話をまとめていくと見えてきますが、、、。
温湿度計は置いた辺りの環境温度などを計測しています。
ですから、他の環境だったらどうでしょうか?
高齢者は寒く感じたりと体感差がありますよね?
「温湿度計の目安も大丈夫だし私も暑く無いから平気ね」
本当に平気でしょうか?
一番過ごすのはリビングですか?
ベッドやベッド脇での生活時間が長い方が多いのでは無いでしょうか?
なので、温湿度計はベッドサイドなど生活する主力の場所に置く必要があります!
エアコンが当たる電話機の棚とベッドサイドでは違うのは当然ですね。
猛暑になってくると狭いお部屋だったとしても、室内の各所で気温差が生じます。
ですから、ご本人だけでなくご家族様もそれを理解して、適所に温湿度計を置くことを心がけてください^^
もちろん、「あくまでも目安」だと言うこともお忘れなく。
ご家族からの声かけも大切な予防ですからね。
院長いしはら目線で見つけた温湿度計
ニトリさんで814円(税込)で販売されています。
通販だと送料が高いですが、お近くのニトリにあれば購入してみると良いかも知れません。
子育て中の僕も購入していますが、子育て世代にも人気なのでやや品薄状態のようです。
あくまでも目安になる商品であり熱中症などの予防をお約束するものではありません。また当院や院長いしはらは一切責任を負いかねます。ご自身の責任で購入されますように。またニトリ様の宣伝などでも一切ありませんし、これにより利益を受け取るものでもありません。